教科書はぶ厚い国

ミツバチはコンピューターよりも速く巡回セールスマン問題を解けるらしい。

「巡回セールスマン問題」とは、出発点から複数地点を一度ずつ巡り、ふたたび出発点に戻るまでの最短ルートを求める問題の通称なんだって。

 

これって一見簡単そうに思えて実は解くのに時間が掛かったり、一般的にすると解けなかったりする。

そんな感じみたいなんだけどとりあえずあんまりよく知らない。
 
で、ミツバチはどうもこれをちゃっちゃと解いて、花をきっちり最短で巡ってるらしい。

コンピューターで導き出した答えとミツバチの答えは同じだけど、たぶんミツバチはコンピューターと同じことをしてないじゃん。

 

おれたちが想像したこともない、全然違うとこでやってるんだろうなぁと思う。

 

なんか昔テレビで観たのが、めちゃくちゃたくさんいるヤギの数を一瞬で当てる、どこかの国のおっさん。
もうなんか、数えるとかじゃないんだろうな。

 

「51頭だ!」っていう、なんというか最後のアウトプットであるそれは、おれたちが知ってる普通の「51」なんだけど、その過程をたぶん全然違うところでやっている。

途中で宇宙とか1回挟んでるかもしれない。

ヤギ→宇宙→51とか。

 

でもこういうのってよく考えると普通にあって、例えば「結婚・離婚」とかそういうのでも、その結論に至ったふたりの理由ってもしかしたら全く違うかもしれない。


それと、一方は悩むことなく5秒で答えを出し、もう一方は半年間考えて悩んで同じ答えを導き出すかもしれない。

アウトプットが同じだったからって、同じ思考を辿ったというわけではなくて、むしろそれは稀なのである。

 

なんでこんな話をしてるかというと、最近まともに掛け算、いわゆる九九というやつをおもいっきり間違えるんだけど、それは違うんだ、と。

おれはめちゃくちゃ高尚な、なんか宇宙とか国連とかそういうところを経てから、それになったのだと思います。

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