教科書はぶ厚い国
ミツバチはコンピューターよりも速く巡回セールスマン問題を解けるらしい。
「巡回セールスマン問題」とは、出発点から複数地点を一度ずつ巡り、ふたたび出発点に戻るまでの最短ルートを求める問題の通称なんだって。
これって一見簡単そうに思えて実は解くのに時間が掛かったり、一般的にすると解けなかったりする。
そんな感じみたいなんだけどとりあえずあんまりよく知らない。
で、ミツバチはどうもこれをちゃっちゃと解いて、花をきっちり最短で巡ってるらしい。
コンピューターで導き出した答えとミツバチの答えは同じだけど、たぶんミツバチはコンピューターと同じことをしてないじゃん。
おれたちが想像したこともない、全然違うとこでやってるんだろうなぁと思う。
なんか昔テレビで観たのが、めちゃくちゃたくさんいるヤギの数を一瞬で当てる、どこかの国のおっさん。
もうなんか、数えるとかじゃないんだろうな。
「51頭だ!」っていう、なんというか最後のアウトプットであるそれは、おれたちが知ってる普通の「51」なんだけど、その過程をたぶん全然違うところでやっている。
途中で宇宙とか1回挟んでるかもしれない。
ヤギ→宇宙→51とか。
でもこういうのってよく考えると普通にあって、例えば「結婚・離婚」とかそういうのでも、その結論に至ったふたりの理由ってもしかしたら全く違うかもしれない。
それと、一方は悩むことなく5秒で答えを出し、もう一方は半年間考えて悩んで同じ答えを導き出すかもしれない。
アウトプットが同じだったからって、同じ思考を辿ったというわけではなくて、むしろそれは稀なのである。
なんでこんな話をしてるかというと、最近まともに掛け算、いわゆる九九というやつをおもいっきり間違えるんだけど、それは違うんだ、と。
おれはめちゃくちゃ高尚な、なんか宇宙とか国連とかそういうところを経てから、それになったのだと思います。
高尾山
ちょっと1、2週前のことではあるけれど初詣も兼ねて高尾山へ。
京王線の最寄駅から乗り換えも含めて、45分くらいで着いてしまうくらい気軽にも行ける高尾山。
こどもたちと一緒に登るのは3回目くらいかな。
コースはもちろん舗装路ではなく山道コースをチャレンジ。
4歳の息子はもう自分の足で頂上まで登れるね。凄い。
2歳の娘はまあ無理なんだけど、途中までは頑張って登ってました。そこからは父が頑張ってオンブで頂上へ。着いた頃には眠ってしまったけれど。
いや、でもこういう機会を作ると、おれのこどもたちは今のところは順調に健康に体力もしっかりとついて成長しているなと気づかされる。
目標は、春に尾瀬ヶ原ハイキングをしてあの大自然を2人に見せること。
今の感じだと、こどもたちはなんとかなるね。問題は、その頃に3歳になった娘をおぶって歩けるかどうかの39歳のおれ。
謹賀新年
新しい年を迎えると、今年の抱負は?とか聞かれるのはもう定番だけど、正直何て答えたらよいのかよくわからない。
えーっ、なんだろーとか言ってみながらなんとか誤魔化す。
だって表立って宣言することなんて特に何もないからさ。
でもまあ、最近ちょっと思っていることがあるので、それをどうにかこうにか今年の抱負にでもつなげてみようかなと。
今に始まったことではないけれど、何かしらの行動を諦めるときの理由をうやむやにする「別にいいや」だとかのなんだそれを、
純粋に「寛容」と名づけていた自分にふと気がついて。
諦めと寛容さは自分の中では混合してしまいやすいんだなーと思いました。
だからもう「おれ適当だから」というキャラクターで目を瞑るのを止めて、
「母さん、今度は本気なんだ!おれ、本気で進研ゼミやりたいんだ!」っていうノリで仕事に遊びに子育てにチャレンジしたいなあと思いました。
良い一年になりますように。
あけましておめでとうございます。
握手
先週の日曜日はこども二人を連れて府中駅へ。
というのも、府中フォーリスのイベントスペースで、息子が最近大好きなキュウレンジャーのショー&握手会をやるってことで、喜ぶかなぁってことで。
なかなか喜んでたんで、連れてきて良かったかなと。
こういうのって、こどもの目や脳にとっては、かなりリアルに映るんだろうし、憧れなんかも抱いたりしちゃうのかな。
でも、パンチやキックは良くないことだよと親はうるさいくらいに言っていかなきゃと思う。
握手会かー。そういうのおれは参加したことないんだけど。
地下アイドルとか追っかけて、握手会、撮影会とかに燃える日々。そういう世界、実はかなり楽しいんだろうな。
誰かと握手をして、うれしくてうれしくて手を洗いたくなくなる感覚とか。ちょっと羨ましいくらい理解できない。
ただ、家庭を作ると当然ながらこども、妻以外の人と肌と肌が触れ合う機会ってのがほぼゼロになるもんだから、握手程度でさえも新鮮に思えてしまいそう。
あ、そういえば、えっと、
おれが最近自ら声をかけて握手をしてもらった人がいました。
それは東京競馬場でベンチに座り真剣な顔で予想中だった競馬評論家の水上学さん。
予想中なのに失礼しました。
童話
毎年冬になってこうも寒くなってくると、ふとある童話のことを考えてしまう。
アリとキリギリス
アリとキリギリスがいました。
アリは夏の間、冬に備えて食糧を蓄え続けました。
キリギリスは夏の間、歌を歌って楽しく過ごしました。
そして冬がやってきました。
食べるものがなくなったキリギリスはアリに助けを求めましたが相手にされず、そのまま飢え死にしました。
努力や積み重ねが大事なんだよって物語なんだと思います。
アリの視点
夏の間中ずっと歌を歌っていたキリギリスが、冬になった途端私たちのところにやってきて「飢え死にしそうだから食べ物を恵んでくれ」と言ってきました。
キリギリスが飢え死にしたら私たちの貴重なエサになるもんだからもちろん断りました。
早く死んでくれないかなぁ。
キリギリスの視点
アリの連中は夏の間中ずっと近辺の食べ物を奪っては巣に貯め込んでいました。
他の虫たちはみんな迷惑していたし、自分はそんなはしたない真似はしたくないので、みんなを楽しませるために歌を歌っていました。
冬になっていよいよ食べ物がなくなってきたので、恥をしのんでアリに助けを求めたところ、あっけなく断られてしまいました。
このままでは飢え死にしてしまいそうです…助けてください。
ミミズの視点
アリもキリギリスも夏の間にたくさん糞をしてくれたので、土の栄養が豊富になって過ごしやすいです。
冬になって何やらアリとキリギリスがもめているようですが、私たちにとってはどちらも神様のような存在です。
本当にありがとう。
人間の視点
せっかく購入したマイホームの庭なのに、アリとかキリギリスとか出るようになりました。
アリは家に入ってこられたら迷惑だし、キリギリスは鳴き声がうるさいので、アリコロリと殺虫剤を買ってきて両方とも退治しておきました。
鷹の視点
アリとかキリギリスとかそんな小物は腹の足しにもならないので、何がどうなろうと興味ないです。
ヒヨコとかネズミとかの話をしてください。
真実なんてものは、きっといくらでもあるんだと思う。
長野
縁があって、ここ数年この時期に長野へりんご狩りに行きます。
ノーマルタイヤの我が家は、いつも雪の心配をしながらも、まあ降ったら降ったでどうにかなるや、とナメた感じで。
ただ今年も運良く、天候にも恵まれ降雪を回避できました。
捥いだばかりのりんごを、こどもたちはその場でガブリ!
その、とても嬉しそうな様子をみていると来年こそはスタッドレスタイヤくらい用意して意気込んでも良いのかなと。
収穫後の箱詰めも終わったところで、ゆっくりとコーヒーを飲みながら景色も楽しむ。良い意味で変わらない景色。
夜は湯田中渋温泉郷で一泊。人気の金具屋があるところですね。
金具屋は独身の頃に一度泊まったことがあるんだけど、今回はここではなくて別のお宿にお世話になりました。
夜中に何度か部屋の窓がガンガン揺れていたので、地震かなと思っていたんだけど、朝になってみると窓ガラスに無数の手のあとやらが付いていて、どうやら猿の仕業だったよう。
そんな出来事もあり今回も楽しく過ごせました。
この翌日からは、どうやら本気で雪も降り始めたみたいで本格的な冬がやってきたとのこと。
Snow Monkey Mountainもキャッキャと賑わうことでしょう。
朝
夜勤明けとかってあまりにも布団が恋しくて魅力的すぎるので、なんとか布団の中にいるだけで、マネーが入ってくるようなことはないだろうかとか考えたりする。
そう言うとたぶん、どうせ大半の人は性に関わるような仕事を連想するんだろうけど、そんなのではないのだよ。もうソレなんかで商売する時代ではない。
まぁ職業なんてものはやったもの勝ちで、肩書きだって言ったもの勝ちだよ。
昔いたけど、ハイパーメディアクリエイターですって言えば、え?ああ、うーん、まあそう言ってるし、そうなのかな?ってなる。
だからおれは今日から布団評論家です。
「このハンガリー産ホワイトグースの羽毛が快適な睡眠を…」とかなんとかを、きっちり寝言でよだれ垂らしながら説得力のある評論をする。
こいつは何だってことで、いろいろと取り上げられてメディアに出演することになるかもね、パジャマで寝癖つけて。
こりゃ忙しくなるなぁ、寝る暇あるかな。
そしたら休みの日にはもちろん床で寝る。仕事を忘れたいから。
とりあえず朝の帰り道は毎回若干ハイになる。