描画
こどもの絵とか字というのは大変豪快で、そして美しい。
例えばおれが絵を描く時は、まあ下手くそなんだけど、それは「似せる」とか「特徴的に」ということに重きを置いてしまう。
でも、こどもはというと「絵を描くこと」に精一杯というか、全力で絵を描いていて。
そうかと思えば髪の毛の長さとか、今日はどんな服を着ているとか、今どこを見ているとかそんなことを描く。
そんな風に、描くことを100%楽しんだ絵ってのはなかなか素敵なもんだ。
おれたちはこどもの頃、「頭が良くて、何でもできて、頼りになるということ、それが大人。大人ってすばらしい、大人になりたい」って思っていた。
だけど混んだラーメン屋的に仕方なしに大人という席に座ることになってみると、大人になるというのはこういうことなんだなと思う。
「何も変わってないし、それどころか何が大人なのかよくわからん。大人がすばらしいなんて誰が言ったんだ」
ただ、大切なのは自分がどれだけこどもで、どの辺が大人なのかをきちんと見極めることかなと。
やや酔っぱらいながらもこどもの絵をじっと眺めていると、ふとそんなことを思ってしまったりもする。
そしていま、家族ができていることを自分なりに精一杯喜んでいます。
観覧車
先週かなんかにNHKのドキュメント72時間をみた。
観覧車での密着ドキュメント。15分間のそれぞれのドラマ。すごくよかったなあ。
息子に観覧車の話をしたら、当然ながら乗りたいとのこと。
息子は、こわい!こわい!言いながらも表情は明るくて楽しそうな様子だった。
ただ、娘は終始無表情で実は本当にこわかったのかもしれない。
その父はというと、あまり行動力もなければ、海外にも行ったことがなく、世界というものをこの手で実感をしたこともない。
こどもたちにはこの広い世界を、ほどほどには見せてやりたいとは思っている。
メダカ
野川公園から武蔵野公園へまで、川沿いを自転車で走る。ちょっと暑くなってきたけれど朝夕は気持ちが良い。
4歳のこどもと一緒に虫網で小魚を捕まえた。飼いたいとのことで持ち帰って虫籠へ。
メダカ2匹と、色々と調べた結果ホトケドジョウという品種が1匹。このホトケドジョウという魚は絶滅危惧種にも指定されているとのことだが、まあ頑張って飼ってみようかなとも思ってみた。
右奥の黒いのがそのホトケドジョウ。
息子の脳もしっかりと名前を覚えたようで、ホトケドジョウさん!ホトケドジョウさん!と早口のように呼んでいる姿が可愛らしく思える。
餌は冷凍の赤虫が良いらしいのだけど、よくそういった状況で、夫が勝手に冷凍庫を魚の餌の赤虫を入れていると必ず妻とモメるらしいね。
一度確認してからと思って妻にやんわりと聞いてみるとあえなく却下される。
まあ全てはうまくはいきませんわな。
2匹目のドジョウとはこのことだ。
ごめん、メダカの話ではなかった。